1.コンクリートカヌーって、何?
コンクリートカヌーとは、その名の通りコンクリートによって作られたカヌーのことです。現在では世界各国の大学や高校などで作られており、その地方ごとに競漕会やコンペンティションが行なわれています。大会には、各校独自のアイデアを盛り込んだカヌーが出場し、その技術力を競います。また、カヌーのスピードは一般のカヌーにも引けをとらないスピードです。ちなみに、関東近辺では毎年8月に埼玉県の荒川調整池彩湖で「土木系学生によるコンクリートカヌー大会」というものが開催されています。
2.コンクリートで出来たカヌーが水に浮くの?
「コンクリートは重いものでしょ。それがホントに水に浮くの?」
これは多くの人が感じる疑問かもしれません。しかし、ちょっと考えてみてください。鉄の塊であるタンカーさえも水に浮くのです。そう考えるとコンクリートが水に浮く事もそんなにおかしい事ではないと考えられませんか?
もう少し詳しく説明してみましょう。水中では常に「浮力」というものが発生します。これは、紀元前250年頃ギリシャの科学者アルキメデスによって発見された「アルキメデスの原理」に基づきます。この原理は、「水の中にある物体はその物体の押しのけた体積分の水の重さと同じだけの上向きの力をうける」というものです。ここで言われている、その「上向きの力」こそが浮力なのです。
これを考えると、「物体の重さが浮力より小さければその物体は水に浮く」と言うことができます。つまりは、船全体の重さを船がおしのけた水の重さより軽くしてやれば、鉄で出来たタンカーであろうとも、コンクリートで出来たカヌーであろうとも水に浮くことが出来るのです。
では、カヌーの重さを、カヌー自身が押しのける水の重さよりも小さくする為にはどうしたらいいのでしょうか。それは簡単です。カヌーの中を空洞、つまり空気にしてしまえばよいのです。つまりは、普通の船の形を作ればよいということです。
このように、コンクリートカヌーが水に浮くと言う事は意外と簡単な話なのです。